KING CRIMSON / 21ST CENTURY SCHIZOID MAN
       LYRICS by Pete Sinfield

       MUSIC by Fripp/Giles/Lake/McDonald/Sinfield

1969年に発表された「クリムゾン・キングの宮殿」は、多くのファンにプログレッシヴ・ロック最初のアルバムとして認知されている。それが事実かは議論を呼ぶところだが、ビートルズの「アビー・ロード」を全英1位の座から引きずり降ろしたこのアルバムは、プログレッシヴ・ロックの金字塔として今日もその輝きを失っていない。メンバーはフリップ、ジャイルス、マクドナルド、レイクの4人に歌詞担当のピート・シンフィールドを加えた5人だった。

当時のクレジットは
Robert Fripp / guitar
Greg Lake / bass guitar, lead vocals
Ian McDonald / reeds, woodwind, vibes, keyboards, mellotron, vocals
Michael Giles / drums, percussion, vocals
Peter Sinfield / words and illumination

しかしシンフィールドはただ歌詞を書いただけではない。彼はバンド名の生みの親でもあり、ジャケット・デザインや音楽における方向性を指示していたバンドの中心メンバーであり、作曲にもかなり関与していると言う。実際に71年に脱退後、ロキシー・ミュージックなどをプロデュースにあたっている。ただの詩人ではないのだ。

また後にEL&Pを結成するグレッグ・レイクは元々ギタリストだったが、ロバート・フリップの要請によってベーシストに徹したのだった(目立ってはいないが、EL&Pではエレキギターも弾いている)。そしてイアン・マクドナルドはフォーリナーのメンバーとしても知られている。

21ST CENTURY SCHIZOID MAN

Cat's foot iron claw / Neuro-surgeons scream for more
At paranoia's poison door / Twenty first century schizoid man
Blood rack barbed wire / Polititians' funeral pyre
Innocents raped with napalm fire / Twenty first century schizoid man
Death seed blind man's greed / Poets' starving children bleed
Nothing he's got he really needs / Twenty first century schizoid man


猫の足に鉄の爪 / 妄想の中、毒薬庫のドアの脇で
神経外科医が「もっと!」と叫ぶ / 21世紀の精神異常者
血清の棚に有刺鉄線 / 政治家を火葬にする薪
ナパームの炎で罪なき人々が犯される / 21世紀の精神異常者
死の種、盲人の貪婪(どんらん) / 詩人は飢え、子ども達は血に染まる
彼の所有する物に、何一つ必要な物などありはしない / 21世紀の精神異常者


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