BLACK SABBATH / DIE YOUNG
LYRICS
by Ronnie James Dio
MUSIC
by Butler /Dio /Iommi /Ward
ブラック・サバスのトニー・アイオミはステージ上で何度か、危ない目に遭っている。72年、LAのハリウッド・ボウルで行われたコンサート中、ステージに黒いガウンをまとった男が現れ、トニーを刺そうとした。ロニーとツアーをしていた頃もニューヨークMSGでやはりステージに男が乱入、ナイフで刺されそうになったが、トニーは素早く身を交わし、男のナイフはギター・アンプを突き刺したという。男はもちろん逮捕された。トニーが狙われた理由は彼のイメージが悪魔信仰と重なり、それが狂信者の狂気を呼んだものだろうが、いくら人の死や心の闇を歌うバンドだからと言っても、ステージで凶器を振り回す人間がいるのだから楽ではない。いくらロニーが
Die Young と歌っても、それを聞いて殺人行為をする、というわけではないだろうが。
ロビン・ウイリアムス主演の映画、「DEAD POET'S SOCIETY 」の邦題は「今を生きる」。なぜこのような邦題になったかと言うと、この映画の主人公が若者に「Carpe Diem」と説いていて、それが主題になっているからだ。このラテン語の言葉はホラティウス(紀元前65年生まれ)の書いた八行詩にある言葉である。Carpe Diem とは英語で「Seize The Day」、直訳すると「その日を摘め」である。未来など頼みにしないで、今日この日を摘みとれ、と詩人は言った。それが「今を生きる」とわかりやすい邦題になっているのだ。
Die Young はもちろん早く死ね、と言っているのではなく Live for today (今を生きろ)、という意味が込められている。